キャリアの修理

ここもあそこも

こんにちはー、TOWERSダーチーでございま~す^^/

 

すっかり寒くなってしまいましたねー。

 

もう北アルプスでは降雪情報なんてのも出ているようですが、

 

平地なら自転車乗るのにはいい季節かも知れませんね!

 

って、自分が乗れてないっっっ。ストレスフルな今日このごろです(汗)

 

それはともかく、久しぶりに修理が入ってきました!

 

モノはどうやらアレックスモールトンの純正(?)キャリアらしいです。

 

一先ず、修理依頼は二箇所とのことです。ひとまずは。

一箇所目

一箇所目は、フレームへ取り付け部の台座が外れてしまっています。

 

幸いにも依頼者より同じ経のパイプ、たぶん同じ型のキャリアより部品取りしたモノを移植用にと受け取っていたので、そちらをつけることにします。

2箇所目

二箇所目は、パイプの破断です。

 

もともと、振動や重みのかかる箇所だとは思いますが、とくに傾いて重みのかかったのか見事に破断してました。

 

力のかかる部分だけに突き合わせでいいのか判断が必要そうです。

修理に入る前に...

どのような方法でくっつけるか検討するために、もう少し観察してみます。

 

特に破断箇所については周辺の塗装を落としてみると、、

どうやら一度、黄銅ロウで修復した跡が出てきました。

 

ということは、単なる突き合わせだけでは再び破断する可能性が高いことが分かります。

 

うーん。どうしようかなーと眺めていたら、、

おおお

破断箇所に交わっている支柱がずいぶんと曲げられている?のか、重みに耐え切れなく曲がってしまっています。。(後に曲がっている理由が分かります)

 

定規をあてると一目瞭然ですが、この仕事をしていると人間の目ってすごいなーと感じさせられます。

 

ということは、、その支柱部分の根本は大丈夫なのか?

第三の使徒・・・

ではなく^^A、塗装を落としてみたら、やはり亀裂が見つかりました。

 

キャリアに荷物を積んで、振動を与え走っていたら、ここもパツッンと破断していたことでしょう。

 

今回は、この三箇所の修理が必要になりました。

キャリア台座の取り付け

まずは手始めにこちらからはじめてみます。

 

お預かりしていた端材を同じ長さにカットしてつけていきます。

 

ちょっと細かい部分ですが、一応パイプ内部のフラックス抜き用の穴も入れておきます。

 

後で、全体のサビ取りも兼ねて酸洗をしてもらえれば内部のフラックスも取れて、サビ防止にもなるので。

で、完成するとこんな感じになります。

 

いかがでしょうか♪

破断の修理

さて、次の作業です。

 

まずは曲がっている支柱を正しい位置に戻してあげましょう。

 

完璧にまっすぐにするには、支柱ごと取り替えてしまう方がいいのですが、

 

お預かりしている端材では長さが足りませんので、

 

出来る限り元の位置に戻してみました。

なるほどーーー!

 

正しい位置に戻して見ると、なぜ支柱が曲げてあったのか分かりました。

 

支柱両サイドのパイプには曲げが入っているのですが、破断したことにより曲げに対して戻ろうとする力(応力)がかかり、隙間が空いてしまうんですね~。

 

そこで前の修理者が突き合わせようと、支柱を曲げていたことが分かりました。

 

同じ修理をしても、破断は防げないだけでなく、元の設計に反する無理な力を加えると別の箇所が損傷する恐れがあるので、

 

ここは敢えて、応力も含めて無理な力がかからないカタチで修理することにします。

だから切る!

だいたんに破断と逆サイドもカットしてしまいましょう(笑)

 

けして、自暴自棄になったわけではありませんよ!

はい~♪ (エスパー伊東のように)

 

破断と逆サイドもカットしてみると同じ応力がかかり両サイドほぼ同じ幅だけ隙間ができました。

 

今回は、画像からも分かるようにキャリア取り付け台座部分のパイプも潰れているので、同時に交換する作戦です。

骨が欲しい

単なる突き合わせでは、弱いので芯材が欲しいところです。

 

ないなら作ってしまいますか。

パイプの内径に合わせて削りだしてみました。

 

それと左右のパイプをつなげるブリッジを適度に湾曲をさせて用意しました。

 

なぜ、ブリッジ部の上部にザグリを入れているのか?

 

このパーツをキャリアと合わせて見ると。

 

※すでに潰れてしまっている台座部分は外してあります。

 

こちらから見たところはいい感じ♪

 

無理な力がかかっておらず、自然な状態で左右のパイプを接続できています。

 

そして、左右の切れ目の間に芯材も入れているので、これで破断は起きにくくなるでしょう。

しかし、支柱側から見てみると?

 

左右のパイプをワガママ(応力がかかるままに)し放題にしたため、上部の台座部分へ接触してしまいました。

 

そこで、、

ブリッジ上部へ台座が接触する分だけ、ザグリを入れることにしたのです。

 

これにより、左右のパイプに無理な応力がかからないだけでなく、

 

左右のパイプ、支柱、台座を一体でロウ付けでき、より強固にできようになりました。

 

もちろん台座部にはフラックス抜き用の穴を開けてあります。

そして作業終了へ

見せたい部分にピントがあってないっ><

 

しかも作業台が汚い(恥)

ちなみに横から見るとこんな感じです。

 

元の位置はそのままに、無理な力がかからず接合することができました。

 

最後に支柱の根元部のヒビもロウを回しつけて、キレイにしたらコンプリートです^^v

 

作業後記

壊れたら買い替えた方が安い。

 

なんてこともあるでしょう。

 

今回の修理はアレックスモールトンの純正キャリアだから

 

お金をかけて修理した。

 

ってこともあるとは思います。

 

しかし個人的には、もう使い捨ての時代はいいんじゃないかなー?なんて思いで、

 

こんな手間のかかる仕事をはじめてたのですが、

 

やっぱりモノを大事にするためにお手伝いできることを嬉しく思っています。

 

今のところ扱える素材も少ないですし、できることも多くはありませんが、

 

できることがあればどうぞご用命いただければと思います^^